ひな祭り
今日は三月三日のひな祭り、桃の節句ですね。
あかりをつけましょ ぼんぼりに
お花をあげましょ 桃の花
五人ばやしの 笛太鼓(ふえたいこ)
今日はたのしい ひな祭り
お内裏様(だいりさま)と おひな様
二人ならんで すまし顔(がお)
お嫁(よめ)にいらした 姉(ねえ)様に
よく似(に)た官女(かんじょ)の 白い顔
金のびょうぶに うつる灯(ひ)を
かすかにゆする 春の風
すこし白酒(しろざけ) めされたか
あかいお顔の 右大臣(うだいじん)
着物をきかえて 帯(おび)しめて
今日はわたしも はれ姿(すがた)
春のやよいの このよき日
なによりうれしい ひな祭り
みなさん、この歌はとっても有名で知らない人はきっといないでしょう。そうです。サトウハチロー作詞・河村光陽作曲の「うれしいひな祭り」です。
今日は女の子の一年に一回のお祭りですね。
みさとのおうちでは、今でも、お母さんがみさとの健康を祝って、桃の花を飾って、ご馳走を作ってくれます。ちらし寿司と、ハマグリのうしお汁、ひな祭りケーキです。
みさとは幼いころからとっても、健康で元気な子でしたが、毎年、雛人形を飾ってくれたのを覚えています。雛あられが大好きで、ついいっぱいお口に
頬張ってしまいました。甘納豆が大好きだったんですね。
「みさと、そんなに食べると虫歯になっちゃうわよ。歯医者さん嫌いでしょ」
とよくお母さんに注意されました。お友達をたくさん、おうちに呼んで「ひな祭り会」をしました。みんなで「うれしいひな祭り」の歌を歌いながらご馳走を食べた
のを懐かしく思い出します。かなちゃん、まこちゃん、みきちゃん、みんなどうしているかなぁ?
今日は、詩音ちゃんとみさきちゃんと香織さんが一緒に、みさとのおうちに遊びに来てくれています。
みさき:「ねぇ、みさと、このハマグリのうしお汁っておいしいねぇ。ハマグリが大きくて、菜の花もはいってるし」
みさき:「でも、どうして、ハマグリのうしお汁なのぉ」
詩音:「ひな祭りにはうしお汁はつきものなんだよぉ。みさき」
みさと:「そうだね。ハマグリの貝殻は二つと同じ組み合わせがないことから、良縁などの願いを込めて頂くんだよ」
みさき「ふーん、そうなんだ。でも、あそこに飾ってある雛人形とってもかわいいねぇ。やっぱり、ハマグリなのかなぁ?みさと」
みさと:「うん。あれは良縁を願って作られた、とってもかわいいハマグリ雛人形なので、パパにおねだりして買ってもらったんだぁ。ほんとにかわいいでしょ」
お父さんが
「みんなもう大学生になるんだねぇ。随分大きくなったよなぁ。あんな小さくてかわいかったみさとがこんなに大きくなったんだからなぁ」
といいながらちょっと嬉し涙です。
「パパ、どうしちゃったの?涙なんて出しちゃって」
とみさとが言うと
「あー、ちょっとうれしくて。みさとも詩音ちゃんもみさきちゃんも、こんなに立派に育って、花の女子大生になるんだもの。パパは言うことないよ」
こうして、家族でみさと達のことを祝ってくれました。
「みさとはほんとに両親に愛されているんだなぁ」
と心の中で思いました。
写真はみさとが飾ってもらった雛人形です。とってもかわいいお雛様でしょ。