パン屋さん
< こんにちわ、秋もたけなわ。いよいよ、天高く馬肥ゆる秋。
「胡桃の徒然日記」も投稿が少ないので、「美里のセーラ服日記」に改名。リメーク版として復活させるよ。みさとの高校生の頃の思い出が語られてゆくの♪
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みさとは卒業式も終わって、高校生活に区切りを付けました。まだ、ちょっと心の整理がついてはいないのですが、それは時の流れに任せたいです。大学生活が始まるのは4月から。
それまで、パン屋さんでバイトをすることにしました。バイトといってもレジなんですが、みさとは、いつも朝食はしっかりとっていて、クロワッサン、カフェオレ、それに、ベーコンエッグにフルーツを食べちゃう洋食派なので、パンには結構こだわりがあるのだ。
そこで、パン屋さんでバイトして、わずかだけど、お小遣いを稼ぎながら、社会勉強もしてみたかったの(世間知らずの高校生だから)。おいしいパンも帰りにもらえるし・・・・。
今日は始めて三日目。紺の服に赤いスカーフと三角巾をして、これでいっぱしのパン屋さんのつもり。店内には、パンがいっぱい陳列されていて、その種類もいっぱい。一つ一つの値段を覚えるのがこれまた、大変。でも、もう、随分覚えたけどね。
最初に、パンの生地づくりと発酵、オーブンでの焼き方まで丁寧に説明してもらいました。自分の食べてるパンが、こんな風に一つ一つ職人さんの手で作られていたなんて、当たり前のことだけどちょっとビックリ。こんがりと膨れて香ばしい焼き立てのパンはほんとにおいしく、それはそれはかわいいのだ。
みさとがバイトをしていると、みさとのことを気に入ってくれて、たくさんのお客さんが来てくれるとうれしいよ。
時々、叔父さんがみさとの姿を見て、
「コスチュームがかわいいね」
「みさとちゃんは高校生なの?」
「お休みはいつなの?」
「今度、遊びに行かない?」
とか誘ってくるの。
中には、わざわざ、みさとのバイトの日を狙って買いに来てくれるお馴染みの叔父さんも・・・。
「みさとちゃん、おはようさん」
「叔父さんは、元気なみさとちゃんの顔を見に実は来てるんだよ」
なんて、いってくれる親切なお客さんも。なかには高校生でうざいのもいるけど・・・・。
皆さんも、是非、機会があったらみさとのパン屋さんに遊びに来てね。月曜日と金曜日は100円均一セールで、どれでもみな100円。お客さんがいっぱい来てくれるといいな。
そうそう、みさとは子供が大好きなの。
「お姉ちゃん、かなは、あのチョココロネ」
なんて言われると、ニッコリ笑って、
「かなちゃんは、コロネが好きなんだー」
といって話しかけてあげるのです。とってもうれしそうにママに連れられて帰っていくよ。
「バイバイ、かなちゃん」
是非、一度、みさともオリジナルなパンにチャレンジしてみるよ。おっぱいパンとか・・・。バナナパンとかね。
つづく