美里のオナニー日記

　「オナニーの有用性について」


　今回は、オナニーの有用性について考えてみたいと思います。


　心理学の見地からすると、オナニーは自我形成に重要な役割を果たすとも言われています。自らの指を汚しながら人間が人間であることを確認する行為と考えられるからです。

　羞恥心と葛藤しながらも、性的欲求を満たさざるを得ない人間の本能と知性の戦いだからだと思われるからです。

　人間以外の動物はオナニーをしないと考えられます。動物の場合は性衝動＝性交となってしまいます。人間の進化の過程で獲得した知性がオナニーという人間固有の行動に結び付いたとも言えます。

　現代的な考えでは男女のオナニーを性交の練習としてとらえる傾向もあります。自分自身の性的快楽の習得方法を学ぶ方法として重要であり、同時にパートナーの性的快楽を理解し、把握する訓練にも利用できるとされています。

　男女の性的快楽は陰茎・陰核の亀頭部が主体となることが多いのですが、一箇所の刺激のみではマンネリズムに陥りやすいとも言えます。

　このため、オーガズムに到達する時間が長引かせるなどの様々なオナニー方法を模索することもあります。しかしながら、マンネリを打破するために、新たな刺激を求め、身体の亀頭部以外の場所（乳首などを含めた性感帯）を刺激したり、エロティックな視聴覚刺激対象物（アダルト動画、モデルの写真、アダルトチャットなど）やバリエーション（露出、複数プレイなど）を駆使して興奮を思いきり高めたりすることもあります。

　これは性交においても同じことであり、マンネリズム回避の方法を習得しパートナーとの性的快楽をより高いレベルへと導く学習としても有用となっています。
　
　さらに、オナニーにより高まった性的欲求を自己処理することで沈静化し、性的欲求を自己コントロールする方法も習得できるようになります。
　
　特に思春期の男女は性ホルモンの分泌が成人よりはるかに活発であるため、オナニーの頻度がかなり高いと言われています。男児は夢精の予防も兼ねて、落ち着いてオナニーできる就寝前あるいはその前の入浴時などに済ませるのが一般的と考えられています。　

　男性の場合、オナニーの原動力になっているのは性ホルモンであるテストステロン、すなわち男性ホルモンですが、この男性ホルモンが多いと性欲もアップし、精子の生産能力もアップします。

　思春期のころはこの精巣で作られたテストステロンが多量に身体の中に放出されていて、性欲もさることながら、精子が３日で精嚢に満タンとなってしまい、これを排出すべく、脳の性欲中枢に伝達され、オナニーをしたくなるというシステムが成り立っています。

　オナニーをしないでいると、夢精といって、夢でエッチなシーンを作り出し、射精してしまいます。人間は動物のようなはっきりとした発情期がなく、年中発情していなければならないため、このオナニーも動物の中でもっとも激しい生き物と言えます。

　つまり、思春期では、通常であれば３日に１回はオナニーするのがごく自然なペースとも考えられます。
　
　つづく